ALL TIME STARS

2016.5.10

ミッレミリア

モータースポーツの歴史を辿りながら、1000マイルにも及ぶイタリアの街道をクラシックカーで走る恒例のレース。それがミッレミリアである。1927年から1957年まで(メルセデス・ベンツは1931年と1955年に優勝を飾っている)行われた同名のロードレースを記念し、現在も定期的に開催されている。

ミッレミリアのスポンサーであり、シュツットガルトを拠点とするメルセデス・ベンツは、この伝説のレースと深い関わりを持ってきた。2016年、メルセデス・ベンツ・クラシックはスターティングラインナップで圧倒的な存在感を示し、ミッレミリアの文化と伝統に再び深い関係を持つことになると期待されている。本来は企業独自のコレクションであったクラシックカーがロードレース時代のスポーツコンテストに参加したメルセデス・ベンツ車の代表として出場する予定だ。たとえば、スーパーチャージされたSSやSSKツーリングカーは、1931年、ルドルフ・カラツィオラがヴィルヘルム・セバスチャンとともに勝利をおさめたメルセデス・ベンツ SSKLを思い起させる。今年度のメルセデス・ベンツSSは、ブランド大使であるベルント・マイレンダーがドライバーを務める。

また、史上初の女性チームの出場も、メルセデス・ベンツ・クラシックにとって新しい歴史の1ページを刻む出来事になった。メルセデス・ベンツドライバーのスージー・ヴォルフとエレン・ロールがチームを組み、メルセデス・ベンツ300 SL(W 198)で1000マイルレースに挑戦した。ヴォルフにとって、ミッレミリアは、ダイムラーのプロジェクト「She’s Mercedes」のブランド大使に就任後、初めてのレースとなる。同プロジェクトは、メルセデスが自動車メーカーとして女性のニーズに力を入れるために立ち上げられたものである。

「She’s Mercedes」は、女性をターゲットとした企画名である。さまざまな場所で開催される特別イベントの構成、セールススタッフのトレーニング、新しいサービス開発、モビリティを備えたインターネットプラットフォームと連動している。すべてのアクティビティは、双方向からのダイアログ(対話)を中心に展開される。「She’s Mercedes」ネットワークは、女性同士の意見交換、新しいアイディアの創出、交流を可能にする。また、女性ドライバーにメルセデスブランドの世界を近づける一方で、モビリティのニーズについても認識を深めるツールとして活用される。

ヴォルフ/ロールが組んだ女性チームのミッレミリアへの出場は、1920年代のメルセデス・ベンツの女性ドライバーの輝かしい歴史を思い起させる。たとえば、Ernes Merckは、メルセデス・ベンツSのドライバーとして出場した1927年の国際クラウゼンレースでルドルフ・カラツィオラに次ぐ準優勝の成績をおさめ、Ewy RosqvistとUrsula Wirthは1962年のアルゼンチンツーリングGPで優勝に輝いた。

メルセデス・ベンツ190 SLは、今年度のミッレミリア定期レースでデビューを飾った。2015年になってようやく、小型ロードスターが初めて登場したのは、1956年の伝説のロードレースであったという決定的証拠を自動車の歴史研究家が発表した。これはミッレミリアに参加したオリジナルの190SLが、この注目度の高い定期大会への出場資格が認められるのにふさわしい車であることを要求されたということだろう。今回のレースには、メルセデス・ベンツ・クラシックが提供する自動車のほか、個人所有によるエレガントなスポーツカーのレーシングバージョンが4台出場する。メルセデス・ベンツのファクトリーチームは、300 SL(W 198)6台、220 a(W 180)1台、180 D(W 120)1台を出場登録しており、合計で30台以上のメルセデス・ベンツのクラシックカーが今年度のレースを競う。

ミッレミリアのルートは、ブレシアとローマの往復1,600kmを走るものだ。プログラムは、5月17日(火)、ブレシアでの技術検査からスタートする。5月19日(木)のファーストステージでは、ブレシアを出発してシルミオーネ、フェッラーラ、ラヴェンナ経由してリミニに到着する。さらに5月20日(金)もレースは継続して行われる。サンマリノを経由してアドリア海沿岸を走り、アペニン山脈を渡ってローマに到着する。翌日の5月21日(土)は、ヴィテルボ、フローレンス、ボローニャ、モデナを通過し、パルマまで走る。4日目と5日目がファイナルステージとなり、5月22日(日)、参加者はパルマを出発し、クレモナ、モンザ、ベルガモを経由しながら、スタート地のブレシアを目指す。ミッレミリア2016の会場は、40ヵ国から参加する665台の車で埋め尽くされる。そのうちの70台はロードレースだった時代からミッレミリアに出場した経験がある。

歴史的意義のある自動車が一堂に集うミッレミリアは、クラシックカーの愛好家からも特別なミュージアムイベントとして高く評価されている。イタリア全土でレースの注目度が上がるのに伴って、スポーツモビリティの文化も未来に向かってさらに発展すると期待される。なぜなら、この1000マイルイベントは、定期レースに先立って行われるメルセデス・ベンツ・ミッレミリア・チャレンジの開催も兼ねているからだ。チャレンジでは、さまざまな年代のSL、メルセデス・AMG、AMGのほか、メルセデス・ベンツの歴史的に見ても価値の高いモデルが揃う。

  • CONCOURS EDITION
  • COLLECTORS EDITION
  • DRIVERS EDITION
  • 総排気量 3L以上
  • 総排気量 3L未満

走行距離(km)

100,000

50,000

0

100,000

50,000

0

1980s
1990s